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鳩時計とその歴史

鳩時計
シュナイダー・223/9W

 

鳩時計とは18世紀にドイツで発明された、時間になると小鳥の模型が飛び出し、かわいらしい声で時を告げる振り子式の壁掛け時計のことです。
             
鳩時計は、時刻ちょうどにその時刻の数だけ小鳥が鳴き、30分おきにも一度鳴きます。
手の込んだ物ではオルゴールが鳴ったり、からくり仕掛けの人形が動いたりもします。
時計を動かしているのは、一般的には松ぼっくりの形をした二つのオモリ(三つの物もあります)です。
シュナイダー・8T9116/9  

細い鎖の付いたオモリは重力の力によってゆっくり下がっていきます。この動きが鳩時計の動力源です。オモリが下がりきると動力は停止してしまうので、人の手で細い鎖を引いてオモリを元の位置まで引き上げる必要があります。
二つのオモリのうち一つは時計の針を動かし、他のオモリが小鳥などのからくりを動かしています。

ところでこの鳩時計、日本では鳩時計と呼ばれますが、本当は鳩ではなくカッコウの時計です。
カッコウが日本では閑古鳥と呼ばれることもあるため、一般的に鳩時計と呼ばれるようになったようです。
実際に鳩時計の鳴き声は、カッコウといわれると確かに「カッコー」と鳴いてるようにも聞こえます。



鳩時計が生まれたのは18世紀・黒い森(シュバルツ・ヴァルド)と呼ばれるドイツ南部の森林地帯の農村です。

17世紀頃、黒い森の農民達の間で、森の木々を使って厳しい冬の農閑期の仕事として始められたのが時計造りの仕事でした。

やがて18世紀に入り、パイプオルガンの仕組みを参考にして小鳥の鳴き声を出す仕組みを時計に組み込むようになりました。


この時なぜカッコウの鳴き声となったかというと「カッコウの鳴き声が再現しやすかったからと、カッコウのイメージがヨーロッパの人達にとってよかったからのようです。


現在、黒い森中央部の大きな滝で有名なトリベルグの街にはドイツ時計博物館があります。

このドイツ時計博物館は、古く歴史ある優れた時計を多数収蔵しています。

200年以上前に黒い森で作られた鳩時計もここには収蔵されています。シュナイダー社の鳩時計もここに収蔵されています

鳩時計は現在でも見かけることがありますが、ほとんどは中身が電池式のクオーツ時計で、本来のからくり仕掛けで動く鳩時計は希少品となってしまいました。

ドイツ南部・黒い森地方で200年以上に渡って守り伝えられてきた伝統、熟練マイスター(職人)の技術と知恵、自然が与えてくれる森の木々と、重力という自然の力の組み合わせによって鳩時計は動いています。

あなたも当店の本物の鳩時計で、黒い森のやさしい空気を感じてみませんか。